ペレ 伝説の誕生~ワールドカップ前に是非!!見てほしい映画
更新日:2018.12.16 | 公開日:2018.05.23
正直に言います。
今までわたしは、ペレを軽視していました。
時に、「レーペー」などと、バカにした呼び方をしていた時もありました。
インタビューで、メッシやロナウドについて聞かれた際、彼が「メッシ?ロナウド?わたしの作った記録を見てから言いなさいよ」的なことを答えたことに対し、「お前がいたのは、オフサイドもあやふやだった時代じゃねーかよ!!」と、嫌悪すら感じてしまっておりました。
認めます。
わたしが間違っておりました。
そうですよね、現代におけるシステムや規律ってものは、当時のあなたたちが凄すぎたからこそ、それを野放しにできないからと作られたルールだったりするんですよね。
この映画は、フィクションじゃないんです。
いつか、レスターのプレミア優勝の奇跡の軌跡も、映画化されると信じておりますが、多分、何十年も後の子どもたちは、それを見て「こんなん、ありえねーよ。ジャンプじゃねーんだから」と思うかもしれません。
だけど、それ、本当にあったんですよ。だって、あたし、見たもん。リアルタイムで、見てたもん。
ペレも、いるもん。ペレ、いたもん。トトロ、いたもん。
この映画を見て、4年前のワールドカップで、わたしがセレソン(ブラジル代表ね)に惹かれ、ネイマールに惚れた理由がよくわかった。
ジンガだ。彼らがやっているのは、ジンガだ。
わたしは、そのジンガの魅力に憑りつかれたのだ。
ヨーロッパのサッカーがラグビーから分岐してきたように、ブラジルのサッカーは、カポエラから派生してきている。
サッカーを知れば知るほど、その歴史が包括してきた様々な苦悩や抑圧を感じざるを得ない。
この映画を見ると、その歴史の一部をとてもわかりやすく知ることができる。
見始めた時には「レーペー」と呼んでいたのが、「ペレ」「ペレさん」「ペレ様」「ペレたそ」と変化していった。
今じゃすっかり推しメンだ。
まじかよ、あいつ、すげぇな、の連続。
映画では、ペレの幼少期から17歳くらい(!!)までのことが描かれているのだけれど、
見終わって思うこと。
・・・今、この時代に似た状況、起きてない??
4年前、ブラジルワールドカップ、母国開催大会で、まさかの7-1での大敗。
プライドを打ち砕かれ、
ジンガを捨て、ドゥンガを入れた。
鮮やかに点を取るサッカーではなく、ヨーロッパ式の守備的なシステムに変更し、リスクは低いがつまーんなーい試合ばかり。
「こんなんじゃない!もう一度、俺らのサッカーを取り戻そうぜ!!」←いまここ
リスクを負わなければ、前には進めないぜ。
ペレの時代からそう。いつの時代だってそう。
リスク、上等。
本当、今すぐ見てほしい。
願わくば、ポルトガル語で演じてもらいたかったのだけど、制作はアメリカだし、英語なんだよね。
チリの炭鉱事故の映画もそうだったけど、ラテン系の方々が母国で英語を話しているのは、若干ノイジーにはなってしまうよね。
仕方ないのだけどね。だって、一番の映画大国アメリカの人々は、字幕で映画を見るのを嫌がるらしいからね。アメリカでヒットさせなきゃ、映画に金かけられないからね。
ただ、プレイのシーンとかは、大丈夫、安心して見てください。
え、ブラジル人て、サッカー選手じゃなくてもみんなサッカー上手いの?と、ぞっとします。
あと、エンドロールも見てください。
あんまり言うとネタばれになってしまうけど、気づいた時、またも、ぞっとします。
今回の、ロシアワールドカップ、
ペレの時代はまだソ連だったから、そりゃ、強かったよね。デカかったもんね。
そう考えると、ロシアもかなりの歴史を経ているのだよな。
各国、本当に様々な歴史を経ているのだよな。
サッカーって、本当に色々なことを学べるし、考えさせられるよね。
Netflix入ってる人は、今無料で見れるらしいです。
他でも、GYAOとかAmazonとか、色んなとこで配信されてました(一応、下にAmazonのリンク貼っときます)。
本当、見て。
できるなら、今、見て。