【ロシア2018-25日目】決勝戦
更新日:2018.07.16 | 公開日:2018.07.16
フランス 4-2 クロアチア
終わって、しまいました。
何だか、夢だったかのような1ヶ月。
本当に、これ、1ヶ月の出来事なの??
大げさじゃなく、はるか何十年前の出来事だったような気すらしてしまう。
一番が、決まりました。
一番強い国が、一番強い国として、認められました。
フランス。
強かった。
開幕前のメンツだけ見ても、強かった。
ただ、同じだけ良いメンツを抱えている国は、もちろん他にもいた。
ブラジル、ベルギー、イングランド、ドイツ、スペイン、控え含めたバランスで言ったら、この辺の国は拮抗していたとわたしは思う。
肝心な時に主軸を欠いた。
ポテンシャルでは世界一にいても、国としてまだ発展途中だった。
戦術のバリエーションが、相手より乏しかった。
先を見据えたギャンブルに負けた。
何か一つ、たった一つのほころびにより敗退していく国々の中、フランスは、とにかく、バランスが良かった。欠点がないんじゃないかと思わせるほど、順当に勝ち点を積み重ねていた。
文句なしです。
今、世界で一番強いのは、フランスだ。
後半アディショナルに入ったあたりから、無意識に涙がボロボロ流れていた。
クロアチアを勝たせてあげたかったけど、悔しい涙でも、悲しい涙でもなく、ただ、本当に無意識に涙が出た。
あぁ、多分今、ただただ純粋に、感動してるんだなぁ、でも、何に?わからんけど、感動してる。
言っちゃうよ・・・言っちゃうからね・・・
ワールドカップ、
半端ないって!!!!!
個人的最優秀新人賞は、VAR
最優秀若手選手には、ムバッペが選ばれた。
誰も、文句ないでしょう。
入場時、笑顔だったのはムバッペだけだった。こいつ、ワクワクしてやがる。
これからの時代を彼が担うことは、間違いないでしょう。
そして新たなスーパースターの誕生を、心から嬉しく思う。
ただ別で、個人的な新人賞を挙げたい存在がある。
VAR。
決勝でもPKの判定に批判の声がたくさん出ているみたいだけど。
だって、どう見ても手に当たってるもん。
もちろん故意ではないと思う。でも、「手使っちゃダメ」ってルールがあるかぎり、あれだけはっきり当たってしまっている映像が流されてしまえば、PK取らざるを得ないでしょう。
だから、ペリシッチにはカード出てないし。
決勝の審判の采配は、わたしは文句は一切なかった。(・・・あ、コーナーをゴールキックにされたやつがあったな・・・あれは・・・ごめんなさいフリーキックくらい欲しかったな・・・)
誤審はあるよ。人間だもの。
ただ、フェアプレーを目指すのであれば、今後には必要なものになるだろうと、今大会で確信した。
それまでのテスト導入とかでは、ゲームのペースも乱れるし、絶対反対!!!って言ってたんだけど・・・やっぱ彼らもバカじゃない、というか、むしろほとんどの人間より、断然頭の良い人たちが集まってるし、何より、当たり前だけど、サッカーを愛した人たちだし。
南米勢がベスト8で消えてしまったのと、VARの導入も、かなり深く関わっていると思う。
ネイマールのPK取り消しとか、良い象徴だ。別に、ネイマールだけじゃない、“南米らしいプレー”ってのは、VARと相性は悪いだろうね。
わたしは、南米らしいプレーが好きだけど、「上手い奴が勝つ」と「姑息な奴が勝つ」は、はっきり分離しないといけないもの。
あと、熱くなった選手たちに「VARが見てるよ!!」って審判が言ってるシーンも多々あったけど、アレ、すんげー効いてたし笑。
今大会、VARは一つの象徴として挙げられるけれど、
わたしとしては、決して悪しきものではないと思っています。
トータルフットボールの時代
戦術的意味ではなく、様々な視点において、『~だけ』では勝てない時代になったと思う。
- 個の力だけでは勝てない
- ポテンシャルだけでは勝てない
- 選手の戦術理解度が低くては勝てない
- 全員のハードワークがなくては勝てない
この辺は、超浮き彫りになったんじゃないかしら。
だからって、メッシを否定する気は一切ありません。
アルゼンチンについては、やっぱり、どうしても、サンパオリの采配が中途半端だったのが良くなかったのだとと思ってます。
サンパオリって、「俺の言うことを聞け!!」ってタイプの監督だから、メッシとどう接したら良いのかを、最後まで掴めなかったんだろうな。本心では「・・・メッシ使いたくない」って思ってたんじゃないかしら。完全にスタイルも違うし。
でも、そんなメッシを、ペップも、エンリケも、バルベルデも、上手く使ってきたよ。
もちろん、ナショナルとクラブチームは話が全然違うのだけど、結局あの人たち、戦術云々ではなく、人としてメッシと対峙していたのが大きいと思う。選手としてではなく。
マラドーナだって、そうだったじゃん。
・・・まぁ、いいや、すんません、メッシの話は、またいずれ・・・
“個の力”に関しては、サラーのエジプトで悟ったかな。。ポルトガルのユーロの一件があったので、“個の力”も魔力を帯びれば恐ろしい力となることは見てきて知ってる。
でも今大会は、やっぱり、チームが一丸となって、個の才能頼みになるのではなく、いかにその才能を自由に発揮させるか助け合うチームしか勝ち上がってこれなかったので、メッシ×ロナウド×サラー、みたいな大会には、結果、なり得なかった。
奮闘賞は、ロシアとクロアチア
モドリッチの大会MVPも、誰も文句ないでしょう。
ロシアとクロアチアには、毎試合、感動し、勉強させられた。
・・・うぅ・・・思い出しても涙が・・・
だめだ、色々思い出してたら、あと100時間かけてもまとめられそうにない・・・
とりあえず、最後に、我が家で『ロシアワールドカップ2018』のブルーレイに納められることになった組み合わせを、ご紹介しようと思います。
これ見りゃ、あー、こいつ、こういうとこに興奮するのかーが、一目瞭然だと思うので。。
- スペイン – ポルトガル
- ブラジル – コスタリカ
- ナイジェリア – アルゼンチン
- フランス – アルゼンチン
- クロアチア – デンマーク
- 日本 – ベルギー
- ロシア – クロアチア
- クロアチア – イングランド
- フランス – クロアチア
皆さん、本当にお疲れ様でした。
初めて全試合を見たワールドカップ、忘れられない思い出になりました。
とにかく今は、ゆっくり休んでほしい・・・
・・・けど、もうICCが始まるんでしたっけ!??
レアル×ユーべでしたっけ!??
すんません!!!めっちゃ楽しみにしてます!!!
早く見たい・・・!!!!!