D.I.Y.好きなサッカージャンキーによる、音楽から哲学まで思いついたことを何でもありで書きなぐる適当ブログ

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Blog of the thinking people, by the thinkng people, for the thinking people!

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イニエスタを想う~CLローマ~国王杯セビージャ~リーガデポル

更新日:2018.12.16 | 公開日:2018.05.02

2018年7月、
ネイマールのバルセロナ-PSG移籍の噂がいよいよ現実味を帯びて来てから8月3日の退団発表までの間、
わたしはほぼ、ノイローゼ状態だった。
5分おきに最新ニュースやバルサのメンバー、そしてネイマール本人のインスタやtwitterを更新し、
頭の中では2014年のブラジルワールドカップ以降、1試合も欠かさずに見て来たMSNのプレイのハイライトがエンドレスでリピートされていた。
正直、永遠だと思っていた。
そんなわけはないのに、永遠に楽しめる最高のエンターテインメントを手に入れたのだと、心のどこかで思っていた。
全くそんなことはないのに、
「裏切られた」
そんな風にすら感じてしまった。
バルセロナの次の10番は、ネイマールが継ぐんだ。
それは、確かに多くの人が望み、確信していたことかもしれない。
だけど、彼らは人間なんだ。ゲームの主人公じゃない。
決めるのは、本人、もっと言えば、それを取り巻く関係者や、色んな事情が重なって、
たった一つの結末に落ち着くだけのことなんだ。
この時、わたしのフットボールに対する楽しみ方の姿勢が変わったのは、確かだ。
移り変わるよ。
しかも、
すんげー速さで。

2014年ブラジルワールドカップでネイマールを知り、一瞬一瞬のプレーに釘付けになり、
当たり前のようにバルセロナのサポーターになった。
2014-15年シーズンは、MSN誕生の年でもあった。
毎週末、こんなお祭りのようなエンターテインメントが楽しめるなんて、夢のようだった。
でも、夢じゃない。今思い返しても、夢じゃない。
リアルタイムで見れてたんだ。
なんて幸運な日々だったんだ。

ネイマールの1件があってから、わたしは毎試合、覚悟を持って見るようになった。
フットボール選手は、選手生命が短い。1シーズンで、自分も、そして自分を取り巻く環境も、目まぐるしく変化してしまう。
メッシだってロナウドだって、10年後には夢のような記憶になってしまうのかもしれない。
ムバッペやラシュフォードが、これ以上に伸びない可能性だってある。
全部、今しかないんだ。

そしてもう一つ、
ネイマール退団でわたしが確信したこと。
それは、
FCバルセロナが大好きだってこと。
メッシがいなくなって、同じことを言えるのか?
ピケが、スアレスが、ブスケッツが、
チキタカもうまくいかず、無冠で終わるシーズンがあっても、同じことが言えるのか?
すごく色んなことを想像した。
できるだけ、その時が来た時、ショックが小さくあるように。
わたしがバルサを見始めた年、シーズンのはじめから、既にチャビが退団を表明していた。
まわりのフットボールファンは、事あるごとに、チャビの決断を惜しんでいた。
まだフットボールについてよくわからないことだらけだったわたしにも、チャビがピッチに出ると、チームの雰囲気がガラリと変わり、その大切さや存在感の大きさは、容易に認識できた。
MSNが解体するころには、わたしにも“バルサらしさ”というものが良くわかるようになっていた。
チャビはバルササッカーに必要な存在だった。
ブスケッツも、そして、
イニエスタも。
でも、フットボールは、個人技じゃない、チームプレイの競技だ。
みんなが、そのエンブレムのために、全てを捧げる。それが、フットボールの目的なんだ。
わたしは、わたしの大好きな選手たちが愛し、自らを捧げている、バルセロナというチームが、大好きだ。

まだまだ語り足りないけど、
とりあえず、今後、わたしが見たフットボールの感想は、出来る限り全て書き残していこうと思っている。
だから、ちょっとさかのぼったりするけど、ここ最近のバルサの試合について。
そのためには、この無駄に長い前置きは、自分としては必要だったので…

チャンピオンズリーグ:VS ローマ

(1st バ 4-1 ロ、2nd ロ 3-0 バ)

ジェコ。
兎にも角にも、ジェコ。
ストライカーとして、スアレスよりもジェコが勝っていたのか、
もちろん、そんなことはない。
ただ、あの“ローマの奇跡”と呼ばれる試合において、スタジアムの熱気に、サポーターたちの声援に、完全に乗り切ることができたのは、ジェコの方だった。
2nd leg、もちろん悔しい。やり直せるなら、もう一つだけ、ギアを上げてるバルサのいる時間軸に行きたい。
ただ、サポーターとして良くない考えかもしれないけど、2ndでのバルベルデの戦術は、仕方ない、と、今でも思う。それしかなかった、とも思う。
後に国王杯決勝(VS セビージャ)、そしてクラシコを控える日程で、出来る限り省エネでいってほしいと、望んでもいた。1stの4-1という結果を踏まえても。
例え負けても、2-0までだったら大丈夫、この過密日程の上で、この余裕は抱いて当然のものだと思う。
兎にも角にも、アウェイを与えたのが、痛すぎた。ジェコ。。
何よりも、一番悔しかったのは、4-4-2の布陣で負けたということ。
今季、4-4-2を定番にしたバルベルデの采配は、わたしとしてはかなり評価している。
伝統、でも、勝ってこその伝統だ。勝負は、勝つためにやる。非難を浴びせられながらも、ここまで結果を出してきたことは確かだ。そのリスクに対する勇気は、本当に尊敬している。
ただ、いざ負けを味わってしまうと、やっぱり4-3-3でやりきれなかった、ということが、悔しくてやるせない。。

国王杯:VS セビージャ

(セ 0-5 バ)

勝ちに来たバルセロナが、いかに恐ろしいか。
始終身震いしながら楽しんだ試合だった。
CL敗退後、セビージャのモチベーションが浮上しないままだった、ってのもあったけれど、
試合開始直後から、バルセロナの勝ちに対する飢え方は、サポーターのわたしでもヒヤッとするくらいのものだった。バルセロナのやる気バロメーターが一番如実に表れるのは、メッシの覇気なんだけどね。
コウチーニョ(以下、コーちゃん♡)も、ようやく馴染んできたようにも思う。まぁ、リバプール時代からの、スアレスとの信頼関係ってのが、まずは実を結んだのかな。
あとは、如何にメッシポイントカードを一杯にして、特典のチャンスをいただくか、
そして、バルセロナメンバーとして、フィールドを自分のものにするかだけど、
時間の問題でしょう。そう遠くはないと思う。
そして、
そして、
そして。
やっと、本題なのかな。
久々に、イニエスタのゴールも見れた。それも、素晴らしいゴール。
イニエスタは、正直まだまだバルサに必要。
でも、先に挙げた4-4-2で戦わざるを得ない理由も、イニエスタの守備負担が原因である部分もある。
でも、でもでも、いいんじゃない?誰も文句言わないよ?
どうしようもなく限界が来てから辞めたって、誰も、何も文句言わないよ?
でも、そうじゃないんだね。個人じゃない。バルセロナを強く思うからこそ、完璧じゃない自分がいることは、許せない。最後まで、バルセロナに自分を捧げる覚悟からの決断なんだね。
観客席では多くのセビージャサポーターが試合結果に悔し涙している状況でも、
スタメンから途中交代する際、ほとんど全員が立ち上がり、イニエスタへ拍手を送っているのを見て、
そして、ベンチに戻り、その歓声に自らも涙するイニエスタを見て、
あぁ、本当に、出て行っちゃうんだねって、実感せざるを得なかった。
ネイマールの時みたいに、気が狂いそうになった。
だけど、耐えるよ。バルセロナを、信じ続けるよ。
まずは、1冠。
おめでとう。

ラ・リーガ:VS デポルティーボ

(デ 2-4 バ)

国王杯に続き、色んな感情や涙が行き交う試合だった。
この試合、引き分け以上でバルサがリーグ優勝決定。
引き分け以下で、デポルが降格決定。
そして、イニエスタ、最後のリーグ優勝。
もう、なんちゅう日に色々ぶつけてくれるんだい。
試合内容は、決して良いものではなかった。
CLローマ戦の時と同じく、「負けても大丈夫(次クラシコだし)」という余裕は、もう、本当、仕方ない。
そんな中、先制が、デンベレアシストからのコーちゃん、ってのは、今後のためにも良い影響を与えてくれたのではないかと思う。
あとは、メッシ。アシスト、全部スアレス。
スアレス、今季はスルーパスとか、人にボール渡すのが自分の中で流行ってるのは間違いないだろうな。メッシに取らせて喜んでる感、ある。仲良すぎ。見てて微笑ましいけどね。やってること、世界最高峰がすぎるけどね。
そして、この試合でも思った。というか、他のチームの試合見てても、違う国の試合見てても、ネットのニュース見てても、
イニエスタ、
愛されすぎ。
バルセロニスタ、スペイン人だけじゃなくて、
世界中のフットボールファンから、愛されすぎている。
イニエスタのプレイを見れば、選手としての素晴らしさは一目瞭然だけど、
いかに人格者だったかは、イニエスタの自伝を読むと良くわかるそうです。無茶苦茶、つまんないんだって。自伝。イニエスタらしいよね。生涯たった一人の女性を愛し、趣味は、ワイン工場の経営。世界一なんじゃないかってほどの、色白。
少し前に、居酒屋で隣になった男性とフットボール談議になって、
わたしが如何にMNSが好きかって話をしたら、「つべこべ言うな!イニエスタが、世界一だ!!」と、最終的には何か怒らしちゃったことがある(わたしもイニエスタは大好きだって話してたのに…)。しかし、その熱量は、印象的だった。
わたしは、今となってはキャリア終盤となる時期からしかイニエスタをリアルタイムで知らないが(プレイ集は山ほど見ました)、イニエスタがいかに素晴らしいかは十分承知してるつもりだ。
今季だって、イニがいなかったら、ここまで無敗なんてもちろん無理だったし。
正直、来季が怖くてたまらない。
でも、前述の通り。
世界は変わるよ。受け入れないと。

降格が決定して号泣しているデポルサポーターと、やっぱり泣いちゃうイニエスタと、優勝に感極まって涙するパウリーニョと、とにかくテンション高いブスケッツと、
もぅ、色んな感情や表情が飛び交って、カオスな試合となった。
何にせよ、
2冠だよ。
本当に、おめでとう。

まだシーズンも終わってないし、
イニエスタやバルサについて、これからも色々考えて感じることがあると思う。
うまく、まとめていけたら良いな。